腸内環境と栄養

粘膜は病原体が侵入しやすいところであり、腸は外界でもあります。腸には体中の免疫の70%が集まっています。ここの環境を健全にしなければいけません。そうすることにより侵入してくる病原菌を退治してくれます。また、粘膜はたった数日というぐらい再生が早いのです。

ちなみに便の重さは、水分を除けばその3分の2が腸内の粘膜がはがれたものや腸内細菌の死骸であります。食べ物は残りのたった3分の1です。排便を規則正しくスムーズにするのも健全化のために大事ですね。

必要な栄養

粘膜づくり→ビタミンA、亜鉛

新陳代謝→ビタミンB群、マグネシウム

腸の粘膜は、お風呂のタイルが張り合わさったようなものです。この結合部分がタイトジャンクションです。現代人はこれらがもろく腸漏れになっています。このタイトジャンクション、正常な腸質のバリア機能を維持していかなくてはいけません。現代人の食生活に多い外食や加工食品の影響で腸管バリア機能が失われたリーキーガット。リーキーは漏れる、ガットは腸。未消化物が隙間を通って血管内に入り、免疫細胞が反応して炎症を起こします。腸の病気やアレルギーの原因ともいわれています。

タイトジャンクションの維持に必要な栄養

ビタミンD、亜鉛、タウリン、オメガ3など

ここでは、多様性とバランスが重要です。日和見菌70%、善玉菌20%、悪玉菌10％。善玉菌を増やすには、発酵食品が大事です。味噌、醤油、納豆、ぬか漬けなど。現代人は最近とれていない方が多いです。そこで食事の質を上げるためにフォーエバーのプロバイオテックをお勧めします。生きたまま生菌を腸まで届けてくれます。乳酸菌、ロイテリ菌、ビフィズス菌、酪酸菌など。今度は、この善玉菌を増やすエサが必要になります。それは、水溶性の食物繊維（野菜、果物）です。他にもβグルカン、オリゴ糖、きのこなど。アロエベラもお勧めします。つまり、食べたものがエサになっています。

全身の免疫細胞の7割が腸にいます。この免疫細胞の白血球にかかわる栄養素は、ビタミンD、ビタミンC、亜鉛、マグネシウム、たんぱく質、オメガ3です。

健康な体づくり、ダイエットには基本中の基本です。食生活、生活習慣を見直して便秘、下痢、軟便を改善していきましょう。善玉菌が水溶性食物繊維をエサにしますのでこの腸内環境をつくりましょう。

お勧めの栄養素は、プロバイオティクス、水溶性食物繊維、マグネシウム、オメガ3

正常なPHを維持できていますか？それはPH5.5～6.9を維持してあげることです（弱酸性）。PHが7以上（アルカリ）または、5.5未満（強い酸性）になると悪玉菌が増殖し異常腐敗が促進され、有害物質が発生し炎症を起こします。

正常なPHの維持は便の色、カタチ、臭いでも分かります。弱酸性寄りで善玉菌が優勢になり、アルカリ性寄りで悪玉菌が優勢になります。便の胆汁に含まれるビリルビンは、弱酸性で黄色っぽい茶色、アルカリ性だと黒っぽい茶色になります。異常なPHだと悪玉菌の腐敗により生成されるアミン、インドール、スカトール、硫化水素、アンモニア、二次胆汁酸が組織の炎症を促進します。

・粘膜とバリア機能：ビタミンA、ビタミンB、亜鉛、マグネシウム

・タイトジャンクション：ビタミンD、亜鉛、タウリン、オメガ3

・腸内細菌叢（善玉菌）：発酵食品、プロバイオティクス、食物繊維、オリゴ糖、野菜、果物

・腸管の免疫：ビタミンD、ビタミンC、亜鉛、マグネシウム、オメガ3

・排便改善：プロバイオティクス、水溶性食物繊維、マグネシウム、オメガ3

※腸にとって必要な栄養素をまとめるとビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム

参考までにこれらの栄養素を含む食材

・ビタミンA：ニンジン、モロヘイヤ、カボチャ、ほうれん草、春菊、大根の葉など

・ビタミンC：ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、かぶの葉、ゴーヤ、ジャガイモ、果物など

・ビタミンD：きのこ類、卵類、魚類、紫外線など

・亜鉛：カキ、かずのこ、牛レバー、チーズ、ふ、海藻類、パセリ、緑茶、小魚、卵黄、ウインナー、アーモンド、あずき、シイタケ、抹茶、ココアなど

・マグネシウム：のり、オクラ、わかめ、黒ゴマ、クルミ、ゴボウ、アボガド、大豆、ひじき、バナナ、パパイヤ、めかぶ、玄米、アーモンド、山ぶどうなど